「鬱あれば満月を宇宙の穴と詠む 皓皓として無数の夢の死」
「脳は無いが自然状態では不死というクラゲに学ぶ謙虚さが欲しい」
「避けたきはネンネンコロリ、望むらくはピンピンコロリ否ピンシャンコロリと」
「人の世に悲哀のあまりに多ければ恨めど所詮は神の子 人は」
余命など考ふるなく人生はこれから始まると思へば楽し
涯しなき時空の中を一点の生物(いきもの)として今日もただよふ
(非定型)(口語新仮名): “奇跡という偶然”または“偶然という奇跡”人智を遙かに超える現象だ
思へらく神が生半可に人間に知恵を与へしは重罪ならずや 空爆に家族亡くして嘆く観て人間を創りし神を恨むも
“霊魂”とは“動く心”の形象化 まぼろしなれど在るとも言ふべく
寒風に雲払われて何もない此の蒼穹の心が欲しい