つづまりは全ての言語は根源なる人間語由来の方言なるべし

見えざれど‘魂’とも‘魄’とも文字化なしかくして‘自己’の存在確かむ

「マンボウ（翻車魚）」とか「かささぎ（鵲）」「ひたき（鶲）」「ばい（霾）」などの難漢字いまだに健在なるらし

住む国土広大なるゆゑ空間に漢詩は展（ひら）き短歌は時間を追ふ 白秋の <まちぼうけ> さへ韓非子（かんぴし）の故事に拠ること知る人少なし

いま「水脈（みを）」は航跡の意味、舟通す浅瀬の溝が原義なれども

落ちかかる月を日本では「傾く」と言うが漢詩では「斜め」と表現 （新仮名）

「侘び」「寂び」にピタリの英語が無いやうに日本語に無い英語もあらん 俳句・短歌の節調に嵌まる英語詩なし。英語詩は工夫で日本語にもなれど

（口語新仮名）： 脚の各部に日本語の名称あるように英語にもある　あたりまえかぁ、、、

「精神」といふ語は近代のものとばかり思ひきたれど万葉集に見つ

いくつもの漢字表記を並べたていづれも「ゆすらうめ」ぞと言はれ戸惑ふ