「り」は下二段活用動詞には付かない
「目覚めれば川の流れと同じ向き高山本線分水嶺越えり」(クマ親父)
30年近く前、下呂で組合の大会があり始めて高山線に乗りました、それまでの岐阜、飛騨のイメージはバス転落事故くらいしかなく、穂高の稜線を歩けば長野と岐阜を行ったり来たりするのに遠いところと感じてました、下呂まで当時どれくらいかかったのか記憶してませんがうたた寝からさめると川の流れが逆方向になっていました、列車の旅で分水嶺越えを実感した始めての経験でした。
高山線はおっしゃるように分水嶺(久々野駅あたり)までは川(木曽川支流)の流れと逆に進みますね。そこを過ぎれば流れと同じ方向に進むことになります。(これは富山方面からでも、名古屋方面からでも同様ですね。)なお、お作の最後「越えり」は語法的にミスです。前にどこかでコメントしたように、「り」は「越ゆ」のような下二段活用動詞には付きません。四段活用動詞の已然形と(例:鳴けり)、サ変動詞の未然形にのみ付きます(せり)。実際「越えり」は何だか変ですね?
添削:
「目覚むれば川の流れと同じ向き高山線で分水嶺越ゆ」(クマ親父)