文語旧仮名遣いがふさわしい歌
昨日、朝刊(朝日新聞1月12日)を読んでらしたあなたは社会面(22ページ)啄木の記事の見出しをご覧になって、「おかしいよォ?」と一言。「どこが?」と聞くと・・・ホント!見出しに『女性装った手紙と写真に「こよなく美しき人と思いつ』とあります。本文(リード部分)にはちゃんと『こよなく美しき人と思ひつ—-』と書かれていますのに。。。
私の歌も何時も適当で新仮名遣いと旧仮名遣いが混じっていたりしてる。。。(^^;
「中世の石の建物現存し流刑の民の苦労を伝う」(ゆう子2002年12月19日)
添削:
「中世の石造建築現存し流刑の民の労苦を伝ふ」
(「石の建物」は少したるい。「苦労」もそう。また、「伝う」は新仮名なら「伝える」、それではこの場に合わないから、旧仮名の「伝ふ」だね。)
「道端の残菊哀れ目を留める人も無きまま朽ち果てていく」(ゆう子2002年12月19日)
これも文語旧仮名遣いがふさわしい歌だね。全体的にはよくまとめている。ただし、初句「道端の」はいただけない。「道の端(は)の」。
添削:
「道の端(は)の残菊哀れ目を留むる人も無きまま朽ち果ててゆき」