却って訴える力がそがれる?
「ゆで卵をつるりと剥きゐる昼下り芯まで砕けたる心抱きつつ」(麻里子)
土日は元気だったのですが(添削していただくころにはまた元気になっているかもしれませんが)
。ゆで卵は,殻を割るとなぜこんなにつるりとしたきれいなものが出てくるのか,(感情的に)不思議でなりません。。。
よろしくお願いいたします。
おっしゃる通り、茹で卵は殻を剥ぐとつるりとした白身が現われます。
中に栄養たっぷりの黄身を包んで。。。不思議な充実振りではあります。
添削(改作):
「ゆで卵をつるりと剥きゐる昼下り中身は芯まで砕けゐるやも」(麻里子)
すみません,私の言葉足らずだったのだと思いますが,ゆで卵は普通にきれいにできていました。
それを剥いている私の心のほうが芯まで砕けているのに と言いたかったのですが…。
添削歌についてですが、表面がつるりとしていて、中身(黄身)
が砕けているということは実際上あり得ませんね。それを敢えて「中身は芯まで砕けゐるやも」と言っているのは、
つまり作者の心奥の投影を詠んでいるのですね。「芯まで砕けたる心抱きつつ」
ではあまりに赤裸々、直裁的で、却って訴える力がそがれています。