客観視出来るよう、ちょっと歌から離れて

「朝露を少し置きたる野の花ら摘みきて挿せばネコジャラシが揺る」(祥子2006/07/05
<前作>
「朝露を少し置きたる野の花の摘みきて挿せばネコジャラシは揺る」(祥子
2006/07/05
添削:
「朝露を少し置きたるネコジャラシ野道で摘みきて挿せば花穂揺る」 (祥子)
一握りの、名も知らぬ野の花たちを摘んで来ました。花瓶に挿すと、その中で、特に背の高いネコジャラシだけが、その穂先を大きく揺らせておりました。それは、自分だけにしか通用しない表現になっていたのかも知れません。この歌で、助詞をどう使うか、迷いました。<野の花を>にすればはっきりするが、<を>が重なる。<ネコジャラシが>にすれば、はっきりするが、<は>の方が柔らかく感じられるのではないか、ここで、<の>は許されるのか・・・。上の、迷った点について、教えて頂けませんか?お願いします。
つまり、ネコジャラシだけではなく、他の花も摘んで来たのですね。ただ、ネコジャラシだけが目立っていた・・・。それなら前の添削でもいいですね。下に別の添削を示しておきます。ご質問のことはこれからお察し下さい。(祥子さんによる改作?は、情況は解かるようになりましたが、散文的になりました。推敲において思考がループを描いているようです。そんなときは小修正しか出来ません。短歌としては改悪になってしまうこともあります。客観視出来るよう、ちょっと歌から離れてみることですね。助詞の問題だけではありません。)
添削ー2(旧仮名):
「朝露を含む野花ら瓶に挿す抜きんでて揺るるネコジャラシ愛(は)し」 (祥子)