語韻 余韻 について
「想い出の義母の遺せし桜花たまゆら揺れて花の散る迄」 (夢子さん2002年3月23日)
義母さんと何年一緒に生活されたのですかね。
義母さん手植えの桜ですか。どの程度成長しているのでしょう。
吾が職場の裏手に20年前に若木で植えられた桜並木があります。今は立派に花を咲かせます。(今年はまだ今のところ蕾状態。ちょっと遅れ気味?)それで想像していいのかな。
この桜はもう咲いているのですか。去年までの想い出ですか。桜咲く時期になると決まって思い出す義母さん。しかもその手植えの桜にまつわるという、いつも同じパターンで。いい主題です。特に下二句が余韻を含んでいいですね。
添削:
「想ひ出は義母ガ手植えのこの桜たまゆら揺れて花の散るまで」 (夢子)
立場によって微妙に陰翳を引く故人に対する感懐。じっくり味わえる、奥の深い歌です。