2004年10月29日(金曜)
- 2004.10.29
台風や地震の被害で大勢が苦しんでいるというのに・・・ 一葉の肉筆原稿読みながらふと恋心湧くは奇態かも アラファトが瀕死で、イラクも死にそうで、香田くんなんて死んでるのでは? (口語新仮名)
台風や地震の被害で大勢が苦しんでいるというのに・・・ 一葉の肉筆原稿読みながらふと恋心湧くは奇態かも アラファトが瀕死で、イラクも死にそうで、香田くんなんて死んでるのでは? (口語新仮名)
札幌に初雪、地震の新潟に雪降らば被災の人ら死なむに ああ厭だッ 酷暑、台風、大地震、加へてイラクの怨念襲ふ 全天が一滴となり稲の葉の尖(さき)に宿りて光を放つ
大震災襲ひし新潟その隅の堀の内町は師の生まれ郷(ぐに) 何ゆゑに新潟襲ひし大地震(おほなゐ)と憎める人らの心情わかる 四十年振りの故郷の駅ホーム 駅名ボードさへ無く寂る 四十年ぶりに立ちたるふるさとの駅は名さへも変はれど古りし 美しき裸身も時空の幽霊かそのまま永久(とは)にと痴烏(をこ)の願ひす うつくしきものの生(あ)れくる勢ひに滅びの必然をしばしば忘る
犬山はわが隣り町歩みつつ初見の思ひ湧くが不思議さ 犬山の駅前 時流に従へど本町などは古色を残す 写しつつ歩むわれゆゑ共に来し妻をしばしば苛立たしめき 台風23号の後なれば・・・ 唸りつつ濁流逆巻く木曽川が犬山城下を寛らかに行く 何代かの犬山城主の血がくだり我が身の内を駆け巡るとぞ
台風の逸れし早朝ブラインドの隙間に金星が光芒はなつ 朝まだき紫雲の間(あひ)に金星が黄泉への穴を光もて穿つ
もう二十三号なんだ十個目の台風上陸 罪深い国だ (口語新仮名) 猛暑の夏、台風ばかりの夏から秋、無事に門松見られるものやら (口語新仮名) 強大とテレビが叫ぶ台風が隣を静かに過ぎてゆくらし イラク戦争支持は非なりしを頑なに認めざる首相の顔は獰猛 米兵とイラク市民の死者数は言へどイラク兵に言及するなし (今回の台風23号、我が家も直撃かと警戒していましたが、やはり肩透かしでした。隣りの岐阜を通ったと […]
天の底抜けたるごとく澄み渡る大空を航(ゆ)く鳥はばたかず 木下なる狭庭の隅の暗がりに昼鳴く虫のそぞろにゆかし 月もなき夜の社殿の碑の下をふたつ眼(まなこ)を光らせて猫
結ばれし縁(えにし)の大切知ればこそ妻の失言も愛語にひびく
澄みわたる空に満ちたる気の波をかき回しつつ鴉ら乱舞す あふられて群生コスモスくさぐさの彩(いろ)の墨もて虚空を刷きをり ストレスの下痢を誘ふは現代病などとテレビが今更に言ふ
救急のサイレン無粋に思はれて真夜に石榴の傷のかなしさ