思ひさまざま
- 2010.07.05
国道に対(む)く部屋にても車の音十秒あまり途絶ゆる間のあり 反社会的闇の組織に係はりし力士いくたり罰せられたり 反社会的闇の組織と知りながら何ゆゑ法にて排除せざるや 警察力不足といふなら自衛隊を活用すべし暴力団撲滅に 生産せずお金(かね)を転がすワザのみにて金満家を生むゆがみの仕組 金融とふ資本主義社会の怪物が肥大しやがては世界を滅ぼす 恐るべしヘッジファンドの総額は数百兆ドルを超すとも言へり 金 […]
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
国道に対(む)く部屋にても車の音十秒あまり途絶ゆる間のあり 反社会的闇の組織に係はりし力士いくたり罰せられたり 反社会的闇の組織と知りながら何ゆゑ法にて排除せざるや 警察力不足といふなら自衛隊を活用すべし暴力団撲滅に 生産せずお金(かね)を転がすワザのみにて金満家を生むゆがみの仕組 金融とふ資本主義社会の怪物が肥大しやがては世界を滅ぼす 恐るべしヘッジファンドの総額は数百兆ドルを超すとも言へり 金 […]
海月(くらげ)といふはかなきもののゆらめきの脳なきゆゑの美しさかな 夜の雲の間(あはひ)にのぞく深淵に過去の霊魂悉皆あそぶ
雨雲の上航(ゆ)き夜空にひびくあり遅れて下を灯しゆくあり
ふと気付く濃(のう)より淡(たん)へが自然流、されどお金はその逆に流る 貧富あることを悪とは思はねど余りに過度の貧富は憎む
雲は夜意外に白くあざやかにてビルに触れんほど間近に浮かぶ 徐々に雲西より迫り果は闇 反基地闘争の火薬の匂ひす 横たはる鴉の骸を指さすに人言ふ「やつらはどんどん死ね」と 遅れ梅雨に色褪せてゐし紫陽花のやうやく雨を浴びてかがやく アルストロメリアとその名はゆかしくていつしか巷に花あふれたる
轟然と落ち来し巌が道ふさぎレム睡眠の夢を遮断す
もし人とふ種(しゅ)のなかりせば星ひとつ認識されず漂ふのみにて 人の知は宇宙の理法を解かんとす宇宙にとりては自明ならんに ——————- アメリカ製御用学者の基地論に日本人かと疑ふ時あり ——————- わき清水せせらぐ音に夜を鳴る南部鉄製風鈴の影
自然の理法解かんと努むる<人>といふ生き物居るゆゑ宇宙は在るや 人間が居やうが居まいが地球は生(あ)れいづれ消えゆく それだけのこと ————– 沖縄の負担軽減を餌にして全国の沖縄化を図る愚は為(す)な ————– 生す苔の青青と照る名刹の庭に落葉を焚く煙ながる
新築のビルの間(あはひ)にのぞきゐる老舗のビルの壁ただれたる ————————— あはれなり人たるゆゑんの知性超え武力への傾斜つねに強きは
眺むればレンズのやうな雲のした赤き電車が音なくすべる 公園にナンジャモンジャの花も散り子を連れ犬連れママらが集ふ