マカオ
- 2016.07.18
マカオには世界遺産が30も在るとは驚き 日本はどうだ
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
マカオには世界遺産が30も在るとは驚き 日本はどうだ
待ちゐたる熊蝉の声が聞こえきて喜びよりも安堵するなり ひらめきて青筋揚羽が日をよぎり緑葉(あをば)の茂みの上をめぐれる
童話作家のマークトウェインの書きしとふポルノ小説こそ興味をそそる
このところ殷々と脳内に響き止まぬ旋律ありて口笛に出る
思ひっきり空気湿るになほも降る雨に閉口す梅雨とはいへど
このところ雀らはたと来ずなりて己の徳なきを羞ぢ入りてをり いつよりか白黒の猫がベランダに来て雀らを狙ふをいかにせん
数知れぬ原子を集めて成りし身は死しても消えず離散するのみ
晴るる夜の七夕の日とて見上ぐるに天の川ならぬ白雲の帯
歴史上の偉人はいづれも貴(たふと)とけれど大抵は我よりかなり年下
見えざれど‘魂’とも‘魄’とも文字化なしかくして‘自己’の存在確かむ