今日の二首
- 2002.01.24
組織即会議といへど緩慢に進みをり戸外で冬日浴びたし OBが組織をゆっくり侵しゆき気が付けば四囲はみごと墨色
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
組織即会議といへど緩慢に進みをり戸外で冬日浴びたし OBが組織をゆっくり侵しゆき気が付けば四囲はみごと墨色
時差ボケで真昼に睡魔おそふたび渾沌としてアルーバ島見ゆ (帰国後もう9日になろうというのに、恥ずかしながら、未だに時差ボケからくる昼間の眠気が完全にはなくなりません。年を取ったせいでしょうが、また14時間という昼夜が完全にひっくり返る時差が効いているようです。いや、まだあの美しい島、海岸、海を楽しみたいのかもしれません。)
「早朝を自動車スイスイ飛ばせれば淀みに魚寝る木曽川はや過ぐ」(梧桐)
「隣り合ふ組ごと目には見えぬ壁立ててレストランに幾多の世界」(梧桐) 隣り合うテーブル同士、お互いに声は筒抜けなのに、相手グループのことには無頓着。このことにふと気づいて、ちょっと妙な気分になった。
「錆にほふ鉄骨ビルの片隅にこほろぎ鳴けり 息ひそめ聴く」(梧桐)
なか空に雨こもらへば闇白し二階より見る路面の冥さ 【冥い】くらい
きさらぎの暗き夜空に雪乱れひとひらごとが生きて光れり
千年が過ぎて新たな千年が始まるんだから何か始まれ 梧桐 学2001年元旦作
はじめての「ものぐさ」トップページではこの猫の画像の下で 「ものぐさで野の花も見ずぐったりと酒をなめては猫のびている」の折り句になった戯れ歌が動いておりました。 ものぐさで野の花も見ずぐったりと酒をなめては猫のびている