朝
- 2024.04.23
夜の明けのこの明るさや鳥影に何思ふなくうれしかりけり
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
夜の明けのこの明るさや鳥影に何思ふなくうれしかりけり
それとなく岡井隆の教へし事「評論を書きなさい」今に忘れず
妻と来て藤の花見を楽しむに花まだ若くもはら散策
不思議なり過去生の過半が抜け落ちて遠き記憶のみ甦る
スキャンダルに塗(まみ)るる歌手も堂々と唄ひて世に出るモノもつを証す
裏庭にツツジが咲いた。磨りガラスを通してもぼうと明るんで見える
ふと思ふ古来春霞と言ひ来しはおほかた黄砂のことではなきや
京都にある無数のお寺のほとんどが火災で一度は潰えしを知る
雀子のチチとも鳴かぬ朝などはこの世のいびつを思ひ嘆くも
花見に来てさかんに写真を撮るゆゑに一緒の妻は常に待ち役