2003年2月14日 / 最終更新日時 : 2003年2月14日 gotohman 生活詠 今日の四首 「ただいまは冬と春とのせめぎ合ひ山を霞ませスギ花粉飛ぶ」 「<目には目を>イスラム教が米国に伝染せしか<核>辞さじとは」 「戦闘が中東の野を焦がすころ日本は桜か牡丹か百合か」 「冬の街つつめる穹(そら)はただ蒼く渺々(べ […]
2003年2月11日 / 最終更新日時 : 2022年2月11日 gotohman 生活詠 今日の3首 真か偽か建国記念日問ひはせでただ休日を愉しむが善し 暖かき二月中旬雨の日に鳥鳴き花咲く浄土思はず 胴体をぶった切られた庭の木のその断面に春雨流れ
2003年2月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月10日 gotohman 生活詠 今日の4首 「ひと日中多忙に暮れし夜なればPC画面に睡魔が踊る」 「この身いま熔けて大河に交はれば河口あたりは青く濁らむ」 「自我といふどうしやうもなき業(ごふ)が時をり頭を擡(もた)げ悩ます」 「平和はまづ自己からそして家庭から、 […]
2003年2月9日 / 最終更新日時 : 2022年2月8日 gotohman 生活詠 今日の短歌13首 「娘いま廈門(あもい)にあればわが妻は中国すべてに関心深む」 「地上より三百メートル上空へ実に静かにリフトは運ぶ」 (注:リフト=Lift、エレベーターの英国読み) 「為せば成る技術といふか十円玉立てて倒さぬリフトの動き […]
2003年2月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月6日 gotohman 生活詠 今日の六首 朝- 「前車なる後部ガラスにあざやかな虹立ち冬の日にひそむ春」 夜- 「雪がはや春雨となる今宵にて窓の油膜に灯が虹を成す」 「マリア様処女にて受胎の伝説はクローン技術の先駈けならむ」 「雨の粉闇に霧なし暗黒の宇宙にとよみ […]
2003年2月6日 / 最終更新日時 : 2022年2月5日 gotohman 短歌 今日の5首 道の端の小さな沼地に翼ゆらし休む青鷺つとこなた見る 昨夜よりやや太りたる弓の月中天にありて星寄せつけず」 『短歌とは何ぞや』と問ふその声は真摯に心を詠みきたる女(ひと) 解釈を容(い)れざる歌あり語に拠りて幾多の解釈強ふ […]
2003年2月5日 / 最終更新日時 : 2022年2月5日 gotohman 生活詠 今日の五首 正面に見えし三日月いつしかも右に移りて靄に裹(つつ)まる 海底も山もあるのに空間に人住まんとて犠牲相次ぐ 人間の叡智も犠牲を強(し)ふることスペースシャトルの悲劇に知りぬ アメリカは富める国とぞ人言へど貧民窟の多きはいか […]
2003年2月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月4日 gotohman 生活詠 今日の二首 忙中は時間の感覚うせるゆゑ因果律さへ危ふくなりぬ 忙中は人事のことも忘れはて能面よりもおだやかな貌(かほ)
2003年2月1日 / 最終更新日時 : 2022年2月1日 gotohman 生活詠 今日の三首 時くれば闇は襲ひぬ所詮わが憂鬱の瘤はわれのみのもの 今月ももう終わりだと月々に繰り返す弁は空気に似たる もう二月、信じられない感覚は心的バランスのほころびによる
2003年1月31日 / 最終更新日時 : 2022年1月31日 gotohman 生活詠 今日の四首 「積雪の棉の布団に突っ込むに前駆自動車空転するのみ」 「積もりたる新雪の肌しみじみと掌(て)に触れながら天与の温み」 「滂沱たる雪の乱れにまみれつつ宇宙の果に生(あ)るる星恋ふ」 「聖き雪降らす闇空透過する微光のありて街 […]