2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 生活詠 今日の5首 街に住む小鳥ら夕方電線に連なりとまりそのまま夜へ 鳴き交はし離合集散せる鳥らを昼夜容(い)るるは街路の一樹 塒(ねぐら)とて群がる小鳥ら夜は樹の心拍音のごとく会話す 灯火(ともしび)に下照る一樹が幾百の鳥の臥所(ふしど) […]
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 生活詠 今日の7首 今日、参議院選挙:- 政治とは最も疎遠な短歌といふ叙情に遊ぶ 開票進む中 イラクとか年金問題たたるとふ自民に厳しき開票すすむ なかなかに世の中変はること難し自民負けても政治は鈍く ーーーーー 屋上に建てたる物置無残にも突 […]
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 旅行(ドライブ)詠 今日の3首 妻と多治見の永保寺を訪れて:- 虎渓山永保寺なる観音堂 国宝の身をどっしりと構ふ 永保寺の観音堂の背向(そがひ)にて積乱雲が育ちゆく見ゆ 能ふかぎり信心薄き夫婦(めをと)にして寺域に満てる清浄を嘉(よみ)す
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 生活詠 今日の5首 見舞ひ来て病院固有の匂ひ嗅ぐわが行く末の園なるやこれ 幼な孫ひととせ生きて得し智恵に大人ら三人(みたり)を歓喜に誘ふ 夕迫り積乱雲さへ置かぬ空をねぐらに帰るカラス二三羽 白ムクゲ紫ムクゲ光(て)る夢路 果に《お歯ぐろ溝( […]
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 生活詠 今日の2首 『儲かるから武器商人になりたい』とアメリカ青年言へりとぞ聞く 金力と武力が世界を席捲せんこの勢ひをとどむるは何
2004年7月19日 / 最終更新日時 : 2004年7月19日 gotohman 生活詠 今日の5首 夕焼:- 日を裹む黒雲しづかに朱を帯び来てやがてあかあかと街おほひ燃ゆ (「裹む」は「つつむ」) ーーー 夕映に小鳥の群がちぢみてはふくらみにつつ森へ消えゆく ーーー 玄関を這ひつつかがやく毛虫あり汝(なれ)よいかなる蝶 […]
2004年7月18日 / 最終更新日時 : 2004年7月18日 gotohman 生活詠 今日の5首 梅雨明けの宣言ミスに気象庁戻り梅雨なる言葉を用意す 黒々と乱雲湧きつぎお互ひにぶつかるらしも雷鳴とどろく 暗雲の塊そのまま落ちくるごと豪雨が家並をしとどに打ち据う ーーー 元脱走米兵と拉致被害日本女性 世にも不思議なカッ […]
2004年7月15日 / 最終更新日時 : 2004年7月15日 gotohman 生活詠 今日の5首 梅雨明けの猛暑にあへぐわれらなり豪雨に新潟しづむ最中(さなか)に ーーー 色深めゆく夕空にひとすぢの線伸ばしつつ機体きらめく 旅客機が夕日にきらめく 二百余の内なる生命(いのち)の輝くならむ 点となり斜陽に光る旅客機の客 […]