真夜ながら西に浮く雲ほんのりとくれなゐ帯ぶるは凶事の兆し ＴＰＰ、武器輸出緩和、集団的自衛権など右傾化迅し 落魄の世界経済にちらつくは「軍事力こそ正義」の鎌首

今日もまた新エネルギー談義が喧（かまびす）し。核融合炉は忘れ去られて

いづくよりいづくへ夜空を飛びゆくや白鷺数羽が街の灯に映えて

コロンブスを敬し鄭和（ていわ）には触れざりし世界史の授業は公平なりしや 数十年コロンブスに先立ち幾たびも大航海せし鄭和（ていわ）の偉大さ 明代（みんだい）に鄭和（ていわ）は交易を目的に七度に亘り大航海す 西欧は植民・侵略 […]

本町の這入りに「ちかんに注意」との看板が立つ繁華の影なく

健康寿命　男は愛知県（あいち）が最長とか。なるほど我も永く無病なり 突然に豪雨が闇を攪乱し雷（いかづち）斜めに天空を奔る

疑心なく聞きをり深夜の闇に湧く自然の音また人工の音

不思議なり単細胞が分裂を繰り返しつひにこの五体成す 氾濫の河川の濁流が住宅を襲ふ画像は津波にも似る

すれ違ふはおほかた偶然の縁なれど個々にはここ行く必然性あり

運筆のド迫力が画面より飛び出して曽我簫白の雲龍図立つ 襖絵＜大漁＞： 群流なす無数の鰯の中に佇（た）つ少女は中島潔の化身で