想へらく釈迦や孔子は日本では縄文時代の人とは意外 キリストとて弥生時代に生きし人つまり日本の先史時代ぞ 奢る国、アメリカ合衆国の建国はたかが江戸・安永年間

昇りくる日を裹（つつ）みゐる鱗雲　鱗ことごとくまばゆかりけり 金融の緩和と称して札を刷るその大方は富豪のふところへ

花水木の朱色おびこし多（さは）なる実、いづれは雪にまみれて顕たん 生き延びて道沿ひの花壇に一輪のみゆらりと開くキバナコスモス

読み返しつくづくと想ふ精神のありやうは万葉と今と変らぬ 週のこと月月火水木金金と唱へしは壮なりし日々のことにて 週を今は日日日日日日日と唱ふるもおぞましいつ止まんかと

癌薬価きはめて高きは新薬の成功確率二万分の一ゆゑと あはれ日本　萌芽示せど新薬の実現に後れ輸入に頼る ————————&#8 […]

竹簡とふ制約ゆゑか孔子らの言（げん）は簡潔にして的確を極む 知らぬが仏？： うち当たらば破局かもしれぬ小惑星　地球をかすめて行きしを知るや 接近する小惑星の大方は検知されずと。知ればおそろし

ガザ復興に８千億円要るといふ破壊せしイスラエルが負担すべきでは？ 許されよ仏壇の供花のさびしきとき造花を少し加ふることを 晴れゐしは錯覚なりや頭（づ）を打ちて雷鳴とどろく部屋内に居て

過ぎ行きつつ民家の庭より張り出でて闇に木槿の白さ妖艶

しばしばも声掛けんとして留守と気付く妻依存度の高ささらけ出す 耳澄ませば遠近で鳴く虫たちは五種類ほどともそれ以上とも

ウクライナにＮＡＴＯが軍事援助を決む事態の深刻化を促すやうに 瑣事を契機に大戦争が勃発せし事実を歴史は皮肉に語る 単純なり　兵器無くさば紛争の解決は話合ひに依らざるを得ぬ