般若心経書けば心は落ち着くなり すなはち我の“ナブラカダブラー”
酔芙蓉 朝純白の花花が重たげに開き夕べ頬染む
ブロック塀の根元に育ち咲(ひら)きたる白百合を剪り妻は飾りぬ
朝ごとに小公園にてわめきたるクマゼミ今朝はトーンダウンす
この世には危険はいづこにもあるものなり、少女が浮き台の下にて溺死
明日上陸の大型台風すでにして黒き雲塊をつぎつぎと生む
オバマ氏の就任演説読み返す 今こそ必要だあの高揚が
「猛暑」ならず「激暑」といふは超四十度 そに違和感なき時代も近し
裏手なるこんもり森の深緑が梢なびかせ台風逸らす
この日ごろ帯状疱疹に苦しめば妻の存在がいよいよ輝く