文科系の趣味もつ人は長寿なりと「脳内革命」の本に述べらる
「筆舌に尽くし難し」といふことの実相に向きもみくちゃになる
十年にわたりし応仁の乱により寺社のおほくは灰燼に帰す
夜の明けのこの明るさや鳥影に何思ふなくうれしかりけり
それとなく岡井隆の教へし事「評論を書きなさい」今に忘れず
妻と来て藤の花見を楽しむに花まだ若くもはら散策
不思議なり過去生の過半が抜け落ちて遠き記憶のみ甦る
スキャンダルに塗(まみ)るる歌手も堂々と唄ひて世に出るモノもつを証す
裏庭にツツジが咲いた。磨りガラスを通してもぼうと明るんで見える
ふと思ふ古来春霞と言ひ来しはおほかた黄砂のことではなきや