鳶、鱒

鳴きもせで幾羽の鳶が空に舞ひ鱒の生け簀に影を落とせり

ある額を払へば釣り得と女人言ひ目前(まさか)で新たに鱒を釣り上ぐ

このあたり幅ひろくなり木曽川はゆらりと流れ下(しも)輝けり

社会詠

前の記事

国の患部
生活詠

次の記事

実証