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春まつり・お寺の行事に堰き止められ狭き路上でしばし休息
名のみ知る和倉温泉未練なく気ははやるなり穴水・珠州(すず)へと
霧雨をワイパー掃けど直ぐにまた霧雨視界を妨げ止まず
岬越えまた岬越え現るる岬また越えとめどもあらず
中能登の看板あればああ我らやうやく能登に入りにたるらし
能登の路行けば霧雨もやもやと春の花花お隠れなるや
幾曲がり曲がる山道曲がるたび新しき森視界を塞ぐ
曲がりまた起伏激しき山道も舗道にして今ドライブコース
盛上がる森の樹塊が前後にも左右にも立つ 穴水近し
藤棚を這ふは偽にて森の藤松這ひあがり房花咲かす
濃緑の常緑樹這ふ藤の花たくましきゆゑの澄みし紫
能登半島、海岸線より中ほどは北欧に似て山と森林
春雨は能登の森林潤せり一部開いて人ら住みつつ
農村と漁村かたみにせめぎ合ひ人々能登にたくましく生く
山麓の家押し包む小糠雨、ゆらめくごとき夢はここから
殺伐の今の世にして能登の村ただ粛々と自然のいとなみ
穴水の夜明けに聞きしひぐらしの声二十年耳底に残る
森林にはぐくまれたる原人の末裔なれば樹木を恋ふのか
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