北陸能登路ドライブ小旅行-1

「本州の背骨-中部の山岳部横断ドライブ妻とたのしむ」

「山々を上り来ていま山中の『なぎさ』とふ“道の駅”に憩へる」

「高山をいまだ過ぎぬに河水はや日本海へと流れ始めぬ」

「富山から滑川経て魚津へと初めての道ひたすら飛ばす」

「渚から振り返り見き雲の間に雪渓をおく立山連峰」

「数時間蜃気楼見ゆとテレビ言ふ魚津の沖は夕靄の中」

「まぼろしの蜃気楼出て心理的水平線に君が横顔」

「海上の朝靄一部虹を架けゆらめきながら霧雨と化す」

「海に沿ふ水田満々と水たたへ寄れば百羽のかもめ飛び立つ」

「海沿ひの道を求めてくねくねとハンドル切れど漁村に迷ふ」

「幾たびもデッドエンドで引き返す人生もかくはと思へど詮なし」