万葉集

万葉仮名より万葉歌へと書き下すに唯一の仕方と思へぬ歌多し

つらつらと不思議なりけり万葉歌の漢字表記はたれがなしけん

一音一字の万葉歌より仮名文字が生まれき 誰が始めたりけん

現代風に心理の揺れを詠ふもあり「万葉歌は雄渾」とふ説は嘘なり

万葉の相聞歌には他人(ひと)の噂気にするものがあまりに多し

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