今日の三首
「平野逸れ山の麓をもとほれば妻は故郷を想ひよろこぶ」
「伊自良湖はみどりの水を湛へたり覗けばアヒルら寄りくる愉し」
「伊自良湖にカッパえびせん撒きたれば水の面たたきてアヒルら跳びくる」(梧桐)
(第三首目で、「水の面」は「みのも」です。)
岐阜市から北へ、長良川の一支流である伊自良川に沿って少し上ると、歌でいう伊自良湖に辿り着きます。行ったのは昨日です。農業用の小さな人造湖ですが。(「池」が正確かも。)
第一首で、「もとほる」は「回る」で、ウロウロ動き回ること。英語のwanderingがぴったりの語です。本来は歩き回ることでしょうが、ここは車でのwanderingです。妻の裕子は大分が故郷です。第ニ、三首ですが、真鴨(アヒル?)が12羽湖面に遊んでいました。飼いならされていますから、野生の鴨と違い、全然逃げることはありません。むしろ岸辺に寄っただけでどっと寄ってきたのです。なにもお駄賃をやらないのは気の毒なので、湖畔の店でカッパえびせんを買いに行って戻り、少し湖面にばら撒いたら、そのときはすでに遠くに行っていた鴨たちが気付いて、もうわれ先に、水面すれすれに飛んで、大急ぎでやって来ました。かなりの距離を、水面をたたきながら飛びました。歌では「跳ぶ」の字を使いましたが。いやー、慕われれば何でも可愛いものですね。一袋のカッパえびせんはアッと言う間になくなりましたが、しばらく岸辺に沿って去る我々について来ました(^o^)。