孫ら

孫ら去りまた来ては去る新しく生まるる孫もありてよろしも

あっけなく転がる蝉の亡骸(なきがら)の陽に灼かれつつ物をこそ思へ

過去といふ影絵の上に今を生き向かふは未来とふまぼろしの洞(ほら)

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人間界俯瞰し適確に制御する存在なきが不幸の根源

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