2006年3月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月26日 gotohman 生活詠 2006年3月4日 冬の日が新築ビルにやすやすと隠されてゆく 靡けこのビル (ご参考:『・・・妹(いも)が門(かど)見む靡けこの山』(柿本人麻呂;万葉集巻2・131)) 数知れぬ鋭き刃(やいば)に鎧ひたる邸宅ありて闇に鎮座す 生享けしものの悲哀を纏ふがにするどき鉄柵巡らす邸宅 裏町のスナック街へと迷ひ入り優しき声の客引きに会ふ つくづくとこの歳にして思へるは天下無双の妻を得し幸