稀(まれ)なれど乱数表に同一の数字が三つも並ぶことある
曲想のみ知りゐしこの曲もショパンなりきピアノの美音を最大限に示す
お地蔵を中心に並ぶ仏像群の中にきはだつ美女仏さま
「生きる」とは「息」の動詞化といふことを齢八十余にして悟る
あさなさなあまたの鳥ら鳴く中に美声にして奇声あり名は知らねども
羽音たて間近に鴉が舞ひ降りぬ何用なのか小首をかしぐ
紫陽花の華の緑の濃くなりてとなりの白紫の花に沈むも
み仏の施無畏印と与願印、真似るだけなら容易なれども
身の裡にばくだん抱ふるごときかな大日輪がじわじわ昇る
たまさかに鏡に向けばありありと「生涯在鏡中」とふ詩句が浮かび