2003年4月16日 / 最終更新日時 : 2003年4月16日 gotohman 生活詠 今日の五首 「若者の嬌声の中に仰ぐ月青く満ちつつ泣き顔を秘む」 「若者ら清き声にて騒げればかの頃のわれ俄に恋し」 「わかし我若しと常に思ひ来しに<時>の魔性を我が如何せん」 「うすみどり桜並木を覆ひきて霞む空こめ汝(な)が愛満ちよ」 […]
2003年4月13日 / 最終更新日時 : 2003年4月13日 gotohman 生活詠 今日の三首 「クレマチス紫匂ひ白香る殺戮の世を冷笑せるがに」 「億の花咲き盛るとも愛を知る人の心に勝る花なし」 「人の世は絶えず動きて岐阜駅も八重洲に勝り新生せりけり」
2003年4月12日 / 最終更新日時 : 2003年4月12日 gotohman 生活詠 今日の2首 「メタセコイア、裸木なりしが天を突くさ緑淡き円錐となる」 「枯れ枝に並ぶ雨滴が道の灯に無数の灯ともす 無辜の泪を」
2003年4月11日 / 最終更新日時 : 2003年4月11日 gotohman 生活詠 今日の二首 「日溜りに猫が腹見せ大あくび僕の願望見透かすように」 「花びらのまだらに残る枝々ゆ湧くさ緑は希望と言ふべし」
2003年4月5日 / 最終更新日時 : 2003年4月5日 gotohman 生活詠 結婚記念日 「マルガリータただ一杯に酔ひつぶれ妻は少女の貌(かほ)にて眠る」 「春風のわれらが結婚記念日に花散りバクダッド陥落せんとす」
2003年4月4日 / 最終更新日時 : 2003年4月4日 gotohman 生活詠 今日の三首 「雲薄く張れる夜空を航(ゆ)く明(あか)り幾百人の乗れる機体か」 「夜桜が雨中に灯を受け眩しかり犇き合ひて生命(いのち)みなぎる」 「花散らす雨の絹糸照らす燈(ひ)のいさぎよくして咽ぶ声する」
2003年3月30日 / 最終更新日時 : 2003年3月30日 gotohman 生活詠 今日の六首 「渺々(びゃうびゃう)と黄砂たなびく空籠めて彼岸桜が薄く紅刷く」 「朦朧と霞む美空を切り裂きて雲雀するどくたちのぼりゆく」 「春の午後 河原に沿へる公園に家族と犬を連れし人々」 「若きらは春に浮かれてまだ寒き木曽川に入り […]
2003年3月29日 / 最終更新日時 : 2003年3月29日 gotohman 生活詠 今日の五首 「紫と白の木蓮並び咲き白から先にこぼれ落ちつつ」 「中東より来しとふ黄砂にあはあはと山川草木かすみて羞(やさ)し」 「春深むほどに黄砂の襲ひきて海山おほふ世の不透明感」 「しづかなる土曜の夕べも怒(いか)れるや日がビル街 […]
2003年3月23日 / 最終更新日時 : 2003年3月23日 gotohman 生活詠 今日の五首 「風もなき春の川辺を妻と行き染井吉野の蕾に手触(たふ)る」 「川沿ひに三色スミレの花さかる水面(みなも)奔(はし)るは白鷺の影」 夫婦鴨ぬるむ川面に睦みをり二つ波紋を交はらせつつ」 「莟(つぼ)みゆく桜並木の間(あはひ) […]
2003年3月17日 / 最終更新日時 : 2003年3月17日 gotohman 生活詠 今日の六首 「思ふことさまざまにして背後より昇る円月に押されつつ歩む」 「パソコンを使ひこなせる妻をりて吾がHPもいつしか膨む」 「電話にて雨かと妻に問ふ雨は一昨日の記憶とも思ふ」 「中庭の池にて水を撥ぬる魚(うを)と広がる波紋が灯 […]