2003年6月9日 / 最終更新日時 : 2003年6月9日 gotohman 生活詠 今日の歌 有松絞:- 「伝統といへる無形の血のすぢが古き家並に土蔵に沁み付く」 「手の技のすたるるは惜し 町の人ぽつりとかっての繁栄を言ふ」 「熟練を尊びながらも<絞り>さへ機械化しゆく効率の世は」 「祭とて多くの媼工芸士並びて絞 […]
2003年6月5日 / 最終更新日時 : 2003年6月5日 gotohman 生活詠 今日の三首 「腹見せて頭上間近を白鷺が青空を背に大きく羽ばたく」 「大輪の紅花ひらくサボテンに誰(た)が<孔雀>とぞ名付けしか月よ」 「つくづくと長居せしかなこのキャンパス、百花繚乱その幾巡を」
2003年6月3日 / 最終更新日時 : 2003年6月3日 gotohman 生活詠 今日の五首 「<愛>といふ甘くもつらき言葉あり。それが育てし技術の重さ」 (NHKテレビ、Xプロジェクトで、<愛>をキーワードとするプラズマテレビの開発物語が放映された。) 「吾が妻に幾度も言ひ来し愛といふ言葉の軽さ重さを量る」 「 […]
2003年5月31日 / 最終更新日時 : 2003年5月31日 gotohman 生活詠 今日の二首 「うづくまる子猫をとっさに避け得しが明日は平らなただの物体」 -------- 「汝(な)が永久(とは)の住処(すみか)はいづこと自問して明解に答ふこれの時空と」 (「これの」は「この」の強意)
2003年5月29日 / 最終更新日時 : 2003年5月29日 gotohman 生活詠 今日の五首 「体調のすぐれぬ妻に聴かせけりかの<亡き王女のためのパバーヌ>」 「妻のためかくる癒しの音楽にいつしかわれが癒されてをり」 「<ダフニスとクローエ>まさに天界より泌み出(い)でそのまま部屋に満ちたり」 「ふか闇にラヴェル […]
2003年5月28日 / 最終更新日時 : 2003年5月28日 gotohman 生活詠 今日の五首 「雪柳一樹遅れて咲きたるが朝(あした)異様に匂ふ部屋まで」 「不満なり。御在所岳(ございしょ)、伊吹山(いぶき)、御嶽山(おんたけ)が晩春の靄に今日も隠れて」 我が子等の現況報告?:- 「経済出の長(をさ)の子変じてSE […]
2003年5月21日 / 最終更新日時 : 2003年5月21日 gotohman 生活詠 今日の五首 「タンポポの冠毛幾多池岸にならびて未来を求め崩(く)えゆく」 「みどり児の頭支へて両腕におずおずと抱きうれしかりけり」 「世に出でてほんの三週間生きて来しされど赤子の眸(め)に真理(みち)やどる」 「次世代の次の世代が生 […]
2003年5月18日 / 最終更新日時 : 2003年5月18日 gotohman 生活詠 今日の二首 「闇深く雲走るらし朧月さらにおぼろに見え隠れせる」 「正面におきて走れば満月は居並ぶ家屋へつぎつぎと落つ」
2003年5月17日 / 最終更新日時 : 2003年5月17日 gotohman 生活詠 今日の五首 「吾の思惟に幾多の意思がからみ付きねっとりとして時間は流る」 「狭庭辺を領してひらくアマリリスよ わが家にかほどの激情ありとは」 「湾曲せる松浦(まつら)の浜に暗く沿ふ長大悠然たる松の原なり」 「新しい唐津のぐい呑み手に […]
2003年5月17日 / 最終更新日時 : 2003年5月17日 gotohman 生活詠 今日の四首 大分からの帰路。(これまで何度も行き来した航路なのに、今回初めて関空の全容を上空から雲間に見た。それを記念?して一首。) 「わが機いまいづこを飛ぶかと小窓より見れば地上に<かんさい>の文字」 (関空の施設の平らな屋上?に […]