2013年2月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月16日 gotohman 生活詠 詩人の直感 はるかなる雪の山なみ背景に赤電車がゆく陽の靄の中 世の中は悪しき方(かた)指し流るると詩人の直感が怯えを誘ふ
2013年2月6日 / 最終更新日時 : 2022年2月16日 gotohman 日常他 命終 史書に言ふ、かの関ヶ原での激戦を高みの見物せし庶民多しと 命終(みゃうじゅう)はかがやくものかオリオン座のベテルギウスがあかあかと喘ぐ
2013年2月3日 / 最終更新日時 : 2022年2月16日 gotohman 生活詠 鴉、赤電車 朝戸出に街の電線のいづれにも鴉ら数無く並びて不気味 家々の間(あはひ)に見えて遙かなる高架を走る赤電車あり
2013年2月2日 / 最終更新日時 : 2022年2月16日 gotohman 生活詠 不条理 生まるるに親はもとより時代さへ選べざること不条理ならずや 血なまぐさきニュースの絶えぬ日々にして事なき今の生活危ぶむ
2013年1月27日 / 最終更新日時 : 2022年2月15日 gotohman 生活詠 雪 降り初(そ)めし雪が家屋の間(あひ)に舞ふ上下し斜行し螺旋を描き うつすらと屋根に乗る雪がまだら成す瓦それぞれの微妙な性(さが)に
2013年1月25日 / 最終更新日時 : 2022年2月15日 gotohman 生活詠 無意識 無意識に両掌(もろて)の甲をこすりゐき気づかぬうちに夜気の冷えきて 無意識に感じて行動することが意識するよりはるかに多し 種(しゅ)の保存本能がすべてに優先する生物悉皆かなしからずや
2013年1月22日 / 最終更新日時 : 2022年2月15日 gotohman 生活詠 知らざりき 暗黒のエネルギーそして物質が宇宙全体のほとんどださうな ヒッグスとふ摩訶不思議なる素粒子が物に質量を与えたさうな 知らざりき 武則天への親書にて<日本>とふ国名が初めて使はる (注:武則天=則天武后(7世紀後半の唐の女帝 […]
2013年1月20日 / 最終更新日時 : 2022年2月15日 gotohman 生活詠 レール打つ音 朝床を伝ひ聞こゆるかすかなる連続打音は遠き列車か 心に聞くかすかな音はいちキロ余西行く列車のレール打つ音 いちキロ余西行く一番列車ならんレールの継ぎ目に立つる音とどく