2014年5月2日 / 最終更新日時 : 2022年3月13日 gotohman 生活詠 小切子節 罌粟(こくりこ)と聞けば小切子想はれて<こきりこ節>が脳裏をめぐる 所帯じみず二十歳前にも見えるよと言えば娘は純ににこにこ (新仮名) 撮りためし写真に見る君美しと言へば「おばあさんをからかわないで」 大量に撮りし吉野山 […]
2014年5月2日 / 最終更新日時 : 2022年3月13日 gotohman 生活詠 心 開ききることなく萼をこぼしゆく花水木に何が起こりしならん 呆るるは身はそのままに過去・未来へ時間旅行するとふ話 心とふ得体の知れぬ現象に振り回されゐる 漱石もまた 冠雪の伊吹山ことに佳かりしに今は霞中のいづことも知れず
2014年4月29日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 新葉 金木犀の新葉が緑(あを)く照り映ゆる生命誕生の新説を聴くとき 優游か悠揚かなどはどうでもよく迫らずの態(てい)にわれ生きゆかん 妻と観し吉野の桜十日経ても想へば心のざわつき始む
2014年4月25日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 群鴉 一斉にするどくこなたを視る群鴉(ぐんあ)、白きも混じれば夢にかもあらん まなこ無き深海魚と言いへど胎魚にはあれば退化なり進化にあらず
2014年4月24日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 日当たり するすると伸びしアスパラガス数本、箱より切り取り妻はお菜に 薬草より食材となりし牛蒡にて戦時木の根と捕虜に訴へらる 日当たりの悪し良しにより隣接する木にして花に遅速あらはる
2014年4月22日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman ニュースから 桃の紅花 韓国船転覆事故の生々しく先の不明機のこと忘れゐき 自動車の部品点数は3万台。船、飛行機、宇宙船はその10、100、1000倍だそうな (新仮名) 散り急ぐ桃の紅花が神社前のマンホールの蓋の凹部を埋めゐ
2014年4月18日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 反戦・平和 白き花水木 見下ろせば湿る路面にただよふごと白の極みに花水木咲く あらためて白とふ色のかくほどに美しきかと花水木観る 電算機が答を出すまで間(ま)のありて「考えてるな」とつい呟きぬ 思考過程、電子計算機と人間では根本的に違ふと言ひ切 […]
2014年4月15日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 最高の天気 寒い暑い忘れて無風で一片の雲もない快晴 年に幾日ある 無風かつ雲なき春日にわが身なす細胞悉皆よろこびに震ふ
2014年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 光る甍 あまりにも感動深くて芭蕉翁吉野の桜を句に詠まざりき そり返り窓外見れば尼寺の甍が春日に燻し銀に輝(て)る
2014年4月8日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 嫌米? 金(きん)をまぶす神社の大門に桃の木が紅白の花を齋(いつき)となせり はてしなき水色の空を泳ぐとも映るとも見えて桃の花花 がさつなるアメリカの唄は好かざれど<カントリーロード>は心(しん)に沁みくる 軍事や銃器のぞきて嫌 […]