朝戸出に見あぐる深き紺の空 秋の大気が肺腑を冷やす
いかならむ思案か夕べ鴉らはビル屋上の欄干につらなる
CM画像に人体が微塵に砕くるあり少々違ふが本質を示す
この秋も一つ鈴虫かリズムもち幾昼夜鳴き通す 驚くばかり
市街でも深夜は騒音しづまれど常に何かの音がするなり
ふと窓を開くれば素早く雀子ら金木犀の葉混みに隠る
庭の木にツクツクボウシは鳴かざれど夕立のあとの涼しさは秋
イムジン河は南北を流れ信濃川は南北に流る この差異微妙?
日本にてもオーロラの見ゆることあると聞きて「日本書紀」にその記録をさがす
占ひなどよくもまあデタラメを連綿と並べるものと呆るるは不遜?