シャープペンに芯こめながら拳銃に弾こむるごとき感覚よぎる
たのもしや推計学にしたがへば人の寿命限界は百二十五歳とぞ
庭を去り遠くに集(すだ)く雀らの囀り消して梅雨の雨降る
妻がまた小花の鉢物あまた買ひプランターに移して賑やかになる
日暮より雨はひときは強くなり止む気配なし 梅雨に入りたり
霧噴きにて虹つくる夕 左手にカメラを操作し写してをりぬ
「白米飯は嫌い」とテレビに告(の)る声す 外人妻に渋面の夫
五月晴れのありがたさほぼ無きままに梅雨入り間近の予報あるなり
ドア開けて顔つき出せば雀らは庭木の茂みにばらばらと隠る
昨日の分の万歩計の数字‘12345’ 何か吉事(よごと)のありたるや・・否