人々の名を見るたびにご両親の心と期待の篤さを思ふ
サイレンに続きマイクで叫ぶ声 晩秋の朝ひどくものものし
意外にも水道水を手に温くく感じて秋の深きを知りぬ
いにしへは風の音にて秋知りぬ けふは風鈴の音(ね)を散らしをり
喜ぶは鳥たちも同じ早朝よりはげしく騒ぐ台風去りて
衛星画像の台風の渦ながめつつ大海に立つ濤ばしら想ふ
当たり前なれども五十年は女優Xのかの美貌にもひとしく過ぎき
テレビニュース、いづれの国も‘コロナ’関連が大きな比重を占めて久しき
このあたり秋の虫さへ少なきに今宵は楽しきカネタタキの音
人はみな1年かけて歳1つ取るのさ生まれ日に突然ではなく