ドア開けて顔つき出せば雀らは庭木の茂みにばらばらと隠る
昨日の分の万歩計の数字‘12345’ 何か吉事(よごと)のありたるや・・否
ベランダに来(こ)し雀らと口笛にて長く会話しあ~疲れたり
仏前にて蝋燭の炎の揺るるときみ仏ほほゑみいますと思はむ
「寒い」から一転「暑い」に変はりたり‘コロナ’拡散下の天候異常
春雷の鳴る音にまじり飛行機が低空をゆく大丈夫だらうか
「咳1つしてもコロナ」とつぶやく声、げに住みがたき世とぞ思ひぬ
「あ~もう四月も終りか」とカレンダー見つつ怒る時の迅さに
鯨を屠(ほふ)り象を操る人間が極微(ごくみ)の‘コロナ’に苦闘してをり
文字を書く手元一瞬かげりたり輸送機低空をよぎりしならむ