まことまこと寒波襲来!散策さへ氷のやうな風に叶はず
いづくより定時に集まり来るならむ十数羽の雀ら餌を求めて
鳩数羽そろひて飛翔し神社なる屋根に並ぶを繰り返すなり
躍動する神馬(しんめ)の像を太陽に向かふ角度に見て宙を駆く
朝戸出(あさとで)にひとひら顔に触れたるがその後あまねく初雪そそぐ
(新仮名): 名を成せばどんな言い訳も通用する。名を成さぬ人は言い訳無用で
十羽ほど庭木に集ひて雀らが‘鳥語’にてさかんに会話してをり
「あるいは」を「あるひは」と書く誤りを大隈言道も犯しをるなり (大隈言道:幕末の歌人)
終らざるこのコロナ禍にわが脳はいつしか‘ダリの時計’のやうなり
降雨が数日続きし折に・・ 冬霖とも言ふべく雨の止まざればいかなる天意か心耳(しんじ)にて聴く