ある歌詞に「跡形もなく崩れゆく愛のかたち」と。そを止揚せよ
ふと気付く葉叢の一部がそよげるに。微風(そよかぜ)いかやうに巻きてをるらむ
賞すべき技術革新の数々が“悪”にも使はる おぞましきかな
西方(さいはう)の極楽浄土を求めてや‘西行法師’と名乗られにけむ
外(と)に出でてただ一滴の雨を受くそのあと降らず寂しかりけり
ひと日での気温の最高・最低の差が二十度余の所日本にもある
昭和生まれが昭和が何年までありしかを忘るることあり 昭和は遠し
真つ直ぐに視界よぎりし飛礫(つぶて)ふたつ今年初めて遇ふつばめなりき
暮れどきの都心の俯瞰写真観てわっと湧き来ぬ‘命’のせつなさ
雨降れば雀の餌に群がり来るナメクジ集め塩振るたつぷり