朝の陽浴び数羽のカラスが花水木の実にたかりゐしが人見て飛散す
秋深まるこの期にはやも虫の音の絶えたる知るは悲しかりかり
めづらしく裏庭の木に四十雀(しじゅうから)飛来し毛虫か捕らへ食べをり
さらさらとぴちゃぴちゃとまたごうごうと水は流れるその心いかに
抜け羽根の路上に落ちゐてあはれなり雀か鳩なり鴉にあらず
効く効かないは問題外にておまじないとして飲むサプリメント類
なにごとか、夜更けにカラスらまた騒ぐ灯が明るくて眠れないのか
朝(あした)より <菊晴れ> とふ語に勝るほどに全天ま青にて暑くさへある
雨天一転晴れ渡りたればヒヨドリらさかんに愛を交はしをるなり
台風は大鵬(たいほう)が起こすとの古説思ふ古人の想像の奔放さ羨(とも)し