夕づくころ北東の空に大いなる虹かかりゐる氷雨のあとに
木漏れ陽に癒やされること多い日本人と特段何も感じない西洋人と
家前の花水木の葉の落ち継ぎてこのまま見届けむ終(つひ)のひと葉まで
おそらくはヒヨドリの群なり遠望の市役所上空を旋回する見ゆ
裏の更地に家建設の始まれど雨天と土日は工事休むらし
意外にも尉鶲(じやうびたき)なり部屋内に飛び込みあばれて物をよごしぬ
いづくより迷ひ込みけむ尉鶲(じやうびたき)逃げむと透明窓に幾度も激突す
我が国の古代史料は少なきゆゑ <魏志倭人伝> など誠にありがたし
卑弥呼とは誰、邪馬台国は何処(どこ)、などと日本古代史に遊ぶもたのし
冷ゆる日の散歩なれども小鳥らに逢ふしするどき地虫の音(ね)も聞く