2006年4月27日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月27日 1ミリの線虫の遺伝子6割がひとと同じといふことの意味は 裏のビルに冬の太陽を奪はれしが入居者ゼロなぞ望みしや 否 通説に猿からヒトが出来しといふ今60億人その中の一人 60億の中の一人の気軽さにひと皆地球を踏みつけて生く
2006年4月26日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月26日 逍遥す花の季節を寿ぎて 桃花御衣黄その他もろもろ あでやかなるパチンコ店のネオンより鬼の悲鳴のごとき音たつ
2006年4月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月4日 春祭の喧騒もよし川岸の桜花(はな)はあくまで静かに咲(ひら)く 祭とて騒ぐ人らの悲哀知れ桜は静かに咲くべかりける 桜の川つねには水なし流すのは花どきのみとは呆るる市政 冷ゆる日が続き夜毎に来て観るにじわりじわりと桜花(は […]
2006年3月28日 / 最終更新日時 : 2022年2月26日 gotohman 生活詠 2006年3月28日 完成後二ヶ月なるに灯の点る部屋なき裏のビルは何棲む つくづくと生体組織の精妙さ思ひて進化論を疑ふこのごろ 夜十時戸口に置かるる自動車は吾娘(あこ)居る証、見れば安堵す
2006年3月12日 / 最終更新日時 : 2022年2月26日 gotohman 生活詠 2006年3月12日 路地奥にいくつもありて廃屋の破(や)れ戸より見ゆ床板の反り 震度4襲はば倒れむ老朽の民家点在す裏道行けば 白々と侘助ツバキがさはに咲く地面にころころ落ちゐるも在り これまでに”Gone with the wi […]
2006年3月11日 / 最終更新日時 : 2022年2月26日 gotohman 生活詠 2006年3月11日 止みたると思ひし雨のジャンパーをまた打ち始む 打たしめて歩む 闇に居て花を増しゆく苦しさに身悶え花弁を落とす山茶花
2006年3月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月26日 gotohman 生活詠 2006年3月4日 冬の日が新築ビルにやすやすと隠されてゆく 靡けこのビル (ご参考:『・・・妹(いも)が門(かど)見む靡けこの山』(柿本人麻呂;万葉集巻2・131)) 数知れぬ鋭き刃(やいば)に鎧ひたる邸宅ありて闇に鎮座す 生享けしものの […]