2006年4月26日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月26日 逍遥す花の季節を寿ぎて 桃花御衣黄その他もろもろ あでやかなるパチンコ店のネオンより鬼の悲鳴のごとき音たつ
2006年4月22日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月22日 白く照るチューリップの花の内にして小さき蜘蛛の巣を張るあはれ びっしりと紅芝桜の花敷くにひとつ白なる異端かなしき
2006年4月18日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月18日 散り急ぐ桜は遠見に赤さ増す萼の色とは知れどうれしき 咲くに遅速ありしが散るもさもあるべし塊をなし頑張る花あり 八分かた散りし桜ら一樹のみ白冴え冴えと咲き残りたる
2006年4月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月10日 咲けば散るほかなき桜花(はな)を雨打ちて道一面にびっしりと撒く 雨桜観ての帰り路街灯を透かして傘に花びら幾片 傘に享けし多(さは)なる花弁を留守居せし妻にみやげと言へば微笑む
2006年4月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月8日 一キロもある両岸の桜並木咲きゆく順はランダムにして 今日ひと日強風あれど川沿ひの桜並木は満開を誇る 重たげに枝撓ませて満開の桜は幹のどっしりと構ふ 群がれる花びら貫く枝枝の存在感よ夜桜は殊に 下方より桜花照らされ純白の雲 […]
2006年4月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月28日 gotohman 生活詠 2006年4月4日 春祭の喧騒もよし川岸の桜花(はな)はあくまで静かに咲(ひら)く 祭とて騒ぐ人らの悲哀知れ桜は静かに咲くべかりける 桜の川つねには水なし流すのは花どきのみとは呆るる市政 冷ゆる日が続き夜毎に来て観るにじわりじわりと桜花(は […]
2006年3月12日 / 最終更新日時 : 2022年2月26日 gotohman 生活詠 2006年3月12日 路地奥にいくつもありて廃屋の破(や)れ戸より見ゆ床板の反り 震度4襲はば倒れむ老朽の民家点在す裏道行けば 白々と侘助ツバキがさはに咲く地面にころころ落ちゐるも在り これまでに”Gone with the wi […]
2006年3月11日 / 最終更新日時 : 2022年2月26日 gotohman 生活詠 2006年3月11日 止みたると思ひし雨のジャンパーをまた打ち始む 打たしめて歩む 闇に居て花を増しゆく苦しさに身悶え花弁を落とす山茶花
2006年2月20日 / 最終更新日時 : 2022年2月20日 gotohman 生活詠 今日の二首 H18-02-20 街燈のほのかな灯を受け白緑の粉噴く桜の老幹の瘤 雨上がり岸の桜ら夜の灯に老いの涙のごときを垂らす
2005年8月30日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年8月30日 吾子二人いち早く吾より去りゆきぬ父・子の絆の薄さ示して 汗匂ふ童が膝に来て愛し息子らを斯く抱きしことなく 子供らはスキンシップを求むるに息子ら胸に抱きし記憶なし 孫抱きて息子らしきりに想はるる雷雨来たりて闇駆け巡る ハイ […]