2013年7月25日 / 最終更新日時 : 2022年4月14日 gotohman 生活詠 背高泡立草 交差路の一角占めて群生なす背高泡立草を久しく気にする 徒に漫に怡しく生い茂る背高泡立草を見上げては懼る 野生とは生くるに厳しと思ひしに群れ立つ背高泡立草は別 たとへばパリは北海道より高緯度と言へば驚く妻との夕餉
2013年7月2日 / 最終更新日時 : 2022年4月14日 gotohman 生活詠 盗聴 粉(こな)となり仏壇に散りぼふ紫陽花の花の愛(かな)しさ萼を残して 空(くう)に空(くう)無に無を重ね心経は数限りなく唱へられ来し アメリカに盗聴されて欧州は怒り日本は沈黙か、ああ情けなし
2013年6月27日 / 最終更新日時 : 2022年3月29日 gotohman 生活詠 皺顔 同年の友の皺顔つくづくと君も人の子、我も人の子 アガパンサス今年も咲けどいくつかは形くづれて憐れを誘ふ 場所塞ぎ仏壇に大きな紫陽花二花 わが娘(こ)は時々異な事をする
2013年5月30日 / 最終更新日時 : 2022年3月13日 gotohman 生活詠 花また蚊 咲きてはや萎え果てにけるガザニアよオーニソガラム・サンデルシーよ 萎えんとし紫蘭は花を保つかな母の日の花も衰へゆくに 手にて払ふ間もなく寄りくる蚊をやがて不気味に思ふ深夜の床に
2013年5月4日 / 最終更新日時 : 2022年3月14日 gotohman 生活詠 藤と牡丹 絶えず吹く風あり数多(あまた)の藤の花ランダムに揺れけぶれるごとし 大輪の二つ牡丹に寄らしめて妻をアップで撮れば安らふ
2013年5月3日 / 最終更新日時 : 2022年3月14日 gotohman 生活詠 ランタナ 惹かるるの意識なく経しランタナが記憶の隅につぶやくごと咲く ルピナスが色と背丈を競ひ合ふ青空のもと園一面に いつもならただ咲くと見て行き過ぐるツツジの群落が照り映えて明し 白や紅、赤紫などに慣れし目にひと群なれど黄色の躑 […]
2013年4月30日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 躑躅 起き出でてカーテンひらくに満開のツツジの鮮紅が目を驚かす 雨のあと紅色透けて花びらの濡るるつつじに我が目うるみぬ 蘂の影はなびらに映しくれなゐの匂ふ躑躅に今を嘉(よみ)せん 見渡せば街のひとところ盛り上がる五色の緑は神社 […]
2013年4月24日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 明日は快晴 プランターに妻埋めしアスパラの根はいまだ芽出さず土中に苦悶しをるや 天気予報のとほり夜半に雨の止み明日は快晴まちがひなからん 奇々怪々: 飢餓人口8.5億人、年間の廃棄食料は500万トン余とぞ