朝の散歩、携帯カメラで「何を撮るの?」と問ふひとありて「雲」と天指す
はげしくも変化し続くる雲模様、空も秋へと急ぎゐるなり
つくづくと吾が思へるは結局は定常宇宙論がビッグバン説に勝る
朝の日に纏はりつける雲の群、虹色の一部が青くかがやく
暑けれどさすがに季節の変はり目なり雲の模様が千変万化
向かひ家(や)の屋根越えのぞく積乱雲ま昼の陽を受けしらじらと照る
昼よりの熱気残れる夕べにて西にあかあかと線状の雲の列
いちめんに空に張りたる雲の膜しろじろとしてシミ一つなし
この宇宙に果あるものならその果まで行きて見たしも銀河のからくりを
案の定、‘人’は地球に倦むときはひたすら宇宙をむなしくめざす