月在りて地軸のふらつき抑ふるゆゑ寒暖激変なく生命は絶えず

地球は太っている？ サブ・ミリの宇宙の欠片（かけら）微隕石　日に６トンが降り注ぎゐる （サブ・ミリ＝１ミリ未満）

見晴るかす地平に冬の重たさうな雲が層状に溜まりゐるなり

十一月半ばの空を華やかに雲生れ育ちほつれて消えゆく

星増えしと見るに音なくゆつくりと夜間飛行の二機が航（ゆ）くなり （口語新仮名）：天文学者らは存在の可能性を言ふが・・・ 生命誕生は無数の奇跡の累積に拠る。地球外生命など存在しないよ

日の出近く東方の雲は下辺（したべ）焼け西なる雲は上辺（うはべ）焼けゐる

台風の過ぎたるあとの蒼空に雲の団子がいくつも浮かぶ

昼ならば見事な美雲と思ひをり淡く浮き立つ夜の白

真向かひの家並（やなみ）の上に積乱雲高く聳えて脅かすなり

美雲みてデジカメ取りに戻りたるほんの１分で雲形激変す