ときじくの超新星爆発 もし宇宙に空気満ちをらばいかなる大音響か
大いなる雲の塊が強風に見る見る砕かれちりぢりになる
梅雨の雲さけて覗ける細き空は人界見守る天の慈眼とも
素粒子群が宇宙の始まりの原資として素粒子は如何にして生じたるや
ドラマに観る月はおほかた満月なり映像効果といへど不自然
銀河系とアンドロメダ星雲が衝突か 四十億年先と聞き安堵す
西方に段(きだ)なす帯状の雲ありて日の没(い)るにつれ紅(こう)濃(こゆ)くなる
西空に鋭く光りし夕星(ゆふづつ)の見えなくなりてもう一週間たつ
ビル屋上ゆ朱色の帯なし雲の伸ぶ人の悲鳴の残響のごとく
朝(あした)より空一面に斑白雲(はんぱくうん) 生命(いのち)震へて叫びたくなる