日本の民謡集を聴きゐるにいづれにも奥底に悲哀ゆらめく
シューベルトの楽曲つぎつぎ流るるに「ああこの曲もシューベルトか」と気付くことあり
「モーツアルトはベートーヴェンとは大違ひなだらかに始まりなだらかに終る」(あおぎり)
ショパンの曲が書斎を満たしひびきゐるピアノの美音の極致なりけり
「おもしろしクラシック音楽は「序破急」ならず「破徐急」なる構成の楽曲多し」(あおぎり)
曲想のみ知りゐしこの曲もショパンなりきピアノの美音を最大限に示す
荒井里桜のヴァイオリンの音(ね)のきんきんと宇宙を満たしなほ止まざれば
ふと浮かぶ旋律ありしが“ニッヒト ディーゼ テーネ”とベートーヴェンの声が打ち消す
豪放と思ふベートーヴェンに繊細な旋律聴くときの感動やいかに
シューベルトの・・ “未完成交響曲”などと誰(た)が名付けし。これほどの完璧な名曲なきに