「生きる」とは「息」の動詞化といふことを齢八十余にして悟る
感慨と気概の「がい」の違ふ意味、人は知るなく大人となりき
「まじ」とふは現代若者言葉と思ひきや江戸時代に既に使はれゐしとふ
中国でも武将さへすぐれし詩を詠みき例へば魏の武帝・曹操なども
「莓」とふ漢字に「母」が入るのは形が乳房に似るゆゑと言ふが
驚いた「起こる」と言うべきを「起きる」と言う、それがほとんど普遍化していて
「時雨」の語源、「過ぐる」や「しばしば暮るる」とか聞きて思へりさもありなんと
還暦を華甲とも言ふこと今に知るその故(ゆゑ)は思はざる理屈でありき
「狩」なる字、「けものを守る」とは笑止にてブラックユーモアの悪趣味とさへ
靴を「履く」と言ひ慣れきたれど「履歴書」の「履」を使ふこと違和感なきや