今朝の一首 

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「朝五時に消防サイレン疾走す行く手に千本桜燃えゐん」

消防車がサイレンを高々と鳴らしながら、桜の名所(わが街を貫く大江川両岸)方面へ疾駆していくのをベッドの中で聞いていたわけです。ですから、「千本桜燃えゐん」は一種の比喩的表現で、満開の桜並木がイメージとしてあり、それゆえに「消防サイレン」に対して「燃えゐん」で受けたものです。桜の名所は東方にあるので、朝日の逆光のなかに咲き盛る桜が眼に浮かんでいたわけです。現実には桜はそろそろ咲きかける頃ですが、まあ、イマジネーションですから、現実の桜からは遊離もしていましょう。。。