梧桐学の短歌収納庫

梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。

東北旅行詠－５

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（千葉家）

はるばると来し遠野なり屋根に草生ゆる曲がり家まづ人を迎ふ」

「使用人、家族合はせて二十余人馬を商ひ暮らしし曲がり家」

「古き門あり尋ぬれば映画ロケ行はれし跡とふ曲がり家暗し」

遠野

「遠野市はもはや＜遠野物語＞の民話世界からほど遠き街」

「かっぱ淵、子供だましと思へども小川の淵に面影ほのか」

「＜かっぱ淵＞の標（しるべ）に妻を凭（よ）らしめて撮れば河童に見えくるをかし」

「曲がり家の民芸館に老婆三人（みたり）蚕を紡ぎ古機（ふるはた）で織る」