今日の三首

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東京出張の途路に・・・
往路、復路とも、薄曇りの中にあわあわとした富士の雪嶺を見ることができました。富士山は見るたびに新しい姿となって現れます。歌に詠み飽きない理由です。

往路:
「背後(そがひ)また此方(こなた)の雲にはさまれて富士の雪嶺きびしくも淡し」

復路:
「山越えて白き富士聳(た)ち中腹に大沢崩れの跡痛々し」

「雲薄く張る大空の中ほどに雪かづく富士あはくただよふ」(梧桐)

(「かづく」は「被く」で、また「あはくただよふ」は「淡く漂ふ」です。漢字が増えるのを避けました。)