歌ごとに判断すべき問題
本で読んだ中に、「ポツポツ」とか「ゆさゆさと」いった擬態語を使うと歌が幼稚になりやすい。とありましたが、先生はどのようにお考えでしょうか。(詩男さん2002年12月10日)
擬態語にも色々あります。一律に幼稚という言い方は、それこそ幼稚な論です。擬態語と一口に言っても、幼稚さを伴うものから、それ以外に形容の仕方がないと思われるようなもの、また思わずハッとさせられるような新鮮なもの、などなど、様々です。要はどのような擬態語をどのように使うか、ですね。読者が納得するような擬態語を発見あるいは発明するのも一つの楽しみです。ただ、その効果を十分意識して使わないと、安易な語法ととられ、それゆえ幼稚ともとられましょう。やはり歌ごとに判断すべき問題です。